Vol.04　|　俳優 / 猪塚健太

芸能界を目指したきっかけとかってあるんですか？ 初めからそうやって役者をやろうって思ってたわけじゃなくて、愛知県に住んでた頃はアナウンサーになりたかったんですよ。中学生ぐらいの時からアナウンサーになりたいっていう夢があって。 早いですね。 そうなんですよ。それで、どうせやるなら東京行って、キー局やりたいって思ってたんで、大学で東京出てって、それでアナウンサーになろうって思ってアルバイトとかしてたんですけど、当時やってたアルバイトの先輩が服飾大学の生徒さんでモデルをお願いしたいって僕に先輩からいわれて、「全然いいですよ」って感じでそれきっかけでモデルやったんですけど、それがすごい楽しくて、こういう自分を表現する場みたいな世界も楽しいなっていう方が強くなっちゃって。そこから役者っていう形でこういう世界に入ったって感じです。 お仕事でこだわってることってありますか？ お仕事でこだわってることってすごいむずいっすよね。いろいろあるといえばあるし、ないと言えばないんですけど、あえて言うとすると、これあんまり言ったことないんですけど、猪塚健太としてのプライベートな部分を極力見せない、明かさない。 視聴者さん側に？ 視聴者さんっていうか、今ってこれだけSNSが発達している世の中で、もちろん僕もTwitter、インスタとかもやらしてもらってるんですけど、それを宣伝とかいろんな役者としての表現という場で使うのはいいんですけど、そこで僕の素の部分というか、プライベートの猪塚健太本人の部分をあんまり出さないように気を付けるというか。というのをちょっとしたこだわりですかね。あくまで職業、役者として長く僕生きていきたいと思ってるから、本当に役を演じてる時に僕の素を少しでも思い出してほしくないというか、ちらつかせたくないという思いがあるので。 だから結構シュールな役や、破天荒な役を平行してやれるのかもしれないですね。 ちなみになんですけど、人間関係で大切だと思うことはなんですかね？ 心がけているのは常に何事も当たり前だって思わない、どんなことも。人に接してて、仕事関係とか、家族と接してても、今いて、これをしてくれることは当たり前じゃないって思う。そうすると自然と「ありがとう」っていう感謝に代わるっていうところを強制的にそう思うようにするっていうか。そうすると常に人に対して優しくいられるというか、やっぱ失って初めて気づくんですよね。本当に何度もあります。そうやって失って気づいていくことがまた大事なんですけどね。それで知って身に染みて成長していくっていうことも大事だと思うんで。何歳だって。 仰る通りで、僕も物に宿ると思って物を作ってます。作り手のこだわりとか気持ちも勿論そうですけど、僕が今高級なブランドやらせていただくんですけど、大切な人にプレゼントする時ってすごいそこに気持ちがあって。逆に頂いた時も気持ちがあるんで。物質を作ってるわけじゃなくて、思いだったり、そういう仕事なんじゃないかなと思っていて。今のお話を聞いて本当、仰る通りだなと思いました。