Vol.13 | 女優  / 清水くるみ

Vol.13 | 女優 / 清水くるみ

「日ごろから感情表現は豊かになるように。」

インタビュアー:
NANAMI (アソビシステム) / 清水真輝 (BACHIC ASHLEY プロデューサー)

ゲスト:
女優 / 清水くるみ

女優として活躍される清水くるみさんが考える、成功と幸せについてお伺いしました。


「わたし今、幸せです。成功=幸せっていう定義。」

NANAMI:
本当に今忙しいと思うんですけど、一か月間、丸々お休みをいただけたら何しますか? 
清水:
コロナがない前提で考えていただいて。
清水くるみ:
コロナがない前提で。韓国行きたいですね。一か月、韓国に行きたいです。韓国ドラマが大好きでコロナの前からずっと見てるんですけど、コロナでおうち時間が増えて余計に見るようになって、一年でこないだ数えたら528話見てた。話数で数えたんですけど見てたんですよ。
清水:
500時間以上ということですね。
NANAMI:
でも韓国ドラマって1話1時間じゃなくない?もっと多いから多分500時間以上。
清水くるみ:
本当に。すごい韓ドラに費やしてるなって思うんですけど。面白いと一気見しちゃうんで余裕で見れちゃうだろうなって感じではあるんですけど。
清水:
睡眠時間を削っちゃうタイプですね。
清水くるみ:
もう削っちゃうタイプですね。もう気づいたら朝みたいな。全然余裕でありますね。そう、だから韓国ドラマも好きですし、日常で韓国語にあふれてるところに行きたいっていう。だから旅行行って、もちろん服とかも買いたいですけど、韓国のもの食べたいじゃなくて、韓国語を聞ける空間にずっと居たいみたいな。
NANAMI:
今憧れている女優さんとか、将来どんな女優さん目指してるとかあります?
清水くるみ:
息の長い女優さんでいたいので本当に、バイプレーヤーとかになりたいです。自分でバイプレーヤーっていうのもちょっと恥ずかしいですけど。ちょこちょこ出てきて「あ、この人いいな」って思われるような女優さんになりたいなって思ってますね。
清水:
ずっとやってくって為に演技で今拘ってることってありますか?
清水くるみ:
結構、日ごろから感情表現は豊かになるように心がけてますね。最初心がけていたらもうそれが素になっちゃったんですけど、一つ一つの物事とかに感情豊かになっていくとそれがそのまま芝居にもつながってって、染み込むというか日常から染み込んでって。いきなりそれをやることは難しいけど、それを引き算することは出来ると思うので、あんまり感情表現が豊かじゃない役とかは引き算すればいいだけなんで。そこは結構、心がけてることですかね。日常から感情豊かにしてくところは。
清水:
くるみさんにとっての「成功と幸せ」のイメージはありますか? 
清水くるみ:
それこそ、すごいこの間考えたんですけど、成功と幸せって私イコールじゃないって思ったことがあって、仕事の成功って忙しくなるとかじゃないですか。でも忙しくなると仕事仕事になってプライベート無くなっちゃったりすると、それって果たして幸せだったのかなみたいな。これが両立できればいいですけど、必ずしもそれが両方うまくいく人って結構少ないと思っていて。ってなると、その人にとって幸せとは何かってなると思うんですけど、もちろん仕事が忙しくなったら幸せだと思うけど、どこか虚しくなる瞬間ってあるなって思って、成功イコール幸せっていう定義、難しいって思いました。
清水:
ご自身の中で、これからどんな感じでやっていこうとかはありますか?
清水くるみ:
でも私、幸せです、今。そう、だから。
清水:
それは今仕事のいろいろ役が来たりとかを含めて、幸せに思えてるっていうことですか?
清水くるみ:
そうですね。ありがたいことにお仕事、もちろん休みとかは、全然ありますけどやらしていただいてるので、もう少し忙しくなりたいなとは思いますけど、心を豊かにしてくれる韓ドラを見る時間が無くなるのは、すごい悲しいので。でも私が韓ドラ見るのって仕事にもプラスになってるから見るんですね。こういう感情表現の仕方あるんだって。韓国の方って本当に感情豊かなのですごい勉強になって、結構自分の役作りに生きたりとかしていることもすごくあって。だから自分のインプットする時間も大事にしつつ、アウトプットの機会ももうちょっと増やせたらなって思いますね。

編集後記

「今が幸せ」と話す、清水くるみさんの考える成功と幸せ。それは長く女優としていたいという想い、そして仕事にプラスになる充実したプライベートがあるからでした。

自ら動き、演技指導を乞う姿勢。韓国ドラマにのめり込み、女優という視点から感情表現を取り込もうとする勤勉さ。それらは知識として蓄えられ、表現の良し悪しを学び実践することで、身体に染み込んでいく。

清水くるみさんの探求心が技術に磨きをかけ、自然体で仕事と幸せのバランスを取っているのだと理解しました。

清水くるみ

2007年、アミューズ30周年全国オーディションにてグランプリを獲得。以後、女優として映画やドラマ、CMなどで活躍し、高い演技力で注目を集める。そして2021年7月9日から清水さんが声優をつとめるアニメーション映画『100日間生きたワニ』が全国公開、更に8月3日からは、東京、京都の2ヵ所で行われる舞台『スタンディングオベーション』にも出演するなど精力的に活動中。