Vol.20 | ジュリアナの祟り / 江夏亜祐 & 蕪木蓮

Vol.20 | ジュリアナの祟り / 江夏亜祐 & 蕪木蓮

「皆でこの困難を乗り越えていこう」

インタビュアー:
NANAMI (アソビシステム) / 清水真輝 (BACHIC ASHLEY プロデューサー)

ゲスト:
ジュリアナの祟り / 江夏亜祐 & 蕪木蓮

エナツの祟りから、再改名したジュリアナの祟り。怪我の話題が絶えないトークと見た目の印象からは見えない、音楽活動に向き合う姿にピックアップ。彼らの側面を紐解きます。


1番楽しいよねっていう、ライブ感がある。

NANAMI:
ジュリアナの祟りっていうバンド名の由来ってなんですか。
江夏:
ジュリアナの祟り自体はですね、元々、ビートたけしさんっていらっしゃるじゃないですか。あの方に付けていただいた名前なんですけれども。
NANAMI:
えー、そうなんですか。
江夏:
そうなんですよ。実はたけしさんの番組で、売れない色んな芸人さんだったりとか、セクシー女優さんとか、プロレスラーさんとか、色んな人に名前を付けるっていう企画があって、その中のアーティスト枠で僕らが選ばれて、ジュリアナの祟りという名前を付けていただいたんですけれども。令和元年になるタイミングでですね、ちょっと色々ジュリアナの祟りっていうと、とあるものを想像したりとか、色々な問題で一度改名したんですよ。エナツの祟りっていう名前に一回改名したんですが、このコロナ禍で厳しい情勢をインディーズ時代を我々ジュリアナの祟りとしてファンの皆さんと一緒に頑張ってきたんで、その名前にもう1回戻して、皆でこの困難を乗り越えていこうということで再改名して、またジュリアナの祟りになったということなんですね。
清水:
ライブがすごいことをお聞きましたが、まだやれてない、やりたいことはありますか。
江夏:
結構、今の事務所に入ってからですね、色んなことをやらしていただいたんですけれども。まだやってないこととかまだやってみたいなっていうのは、前回2021年の6月に渋谷公会堂でライブやったときに、僕じゃない他のメンバーが2人でマジックショーみたいなので、イリュージョンっていうのをちょろっとやったんですけれども。それのもっと大掛かりなやつで、僕が消えたりとか、消えていきなり出てくるみたいなことはやってみたいなと思ってますね。
蕪木:
良いね。
清水:
怪我が心配ですね。
江夏:
そうそう。怪我は心配してる俺。怪我は非常に心配。
蕪木:
私なにが1番心配ってそのままいなくなっちゃったらどうするのって
江夏:
あとは爆発みたいな。こう、なんか火系ですね。火系って言うかね、火気の使用をしたいですね。
蕪木:
ああ、やりたい。やりたい。
清水:
怪我が心配ですね。でも江夏さんはドラムなんですよね。ドラムって1番安定感あるポジションだと思うのですが。
江夏:
じゃないっすか。まあ普通はそうじゃないっすか。でも今の事務所入ってから作ってもらったんですけど、ドラムのターンテーブル作ってもらったんです僕。だからドラム回るんですよ。回るし、更に自走する平台みたいなのも作ってもらったんで、回りながら前にいけるんですよ。なんでまあ、割とドラマーの中では動く方じゃないかなと思います。
清水:
実はジュリアナの祟りさんって煌びやかに見えて、意外に真面目な側面がありますよね。コロナ対策の感染防止パネルボックス作られたりとか。実績があるじゃないですか。それはどういう感じで取り入れるんですか。
江夏:
これ色々やったんですよ。コロナ対策で、僕ら飛沫防止パネルボックスって言う、こういうアクリル板を六角形とかで作って、電話ボックスみたいにして、更にそれが動くようにして、全員お客さんに入れてライブとかやったりとか、色んなことをやったんですよ。その中で1番問題になってたのは声出し。その声は出せないとかっていうので、一緒にライブ参加してる感みたいなのが1番悩んだんです。で、色々やって、Bluetoothスピーカーを来場者全員に配って、アプリにあらかじめ自分の声入れてもらって、こう押してもらってそれを出すとか。
NANAMI:
ああ、なるほど。
江夏:
色んなことやったんですけれども、結果ですよ。結果1番良かったのは、やっぱ音を出すっていう。手拍子が1番良かったんです。それが1番参加してる感があると。それをじゃあどうしたら1番音が出るかっていうところで、僕らが考えたのはハリセンなんですよ。ハリセンを作って、それで音を鳴らすと結構でかい音が出て、それをジュリアナの祟りハリセン、略してジュリセンという名前で販売してるんですけれども。今は1番これがやっぱライブに参加してる感もコロナ対策感も1番強いかなっていうことで、すごいアナログな。色んなところまで回って、2周ぐらい回って、アナログなところが1番やっぱ楽しめるんじゃないかなっていうところに、今落ち着いてるんですよね。
NANAMI:
なるほど。確かに、これ手拍子だとね、音ちっちゃいですよね。
江夏:
そうなんですよね。で、そのハリセンでパンパンパンパンって音が出るのが自分でも聞こえるじゃないですか。というのがやっぱ参加してる感もお客さんあるみたいで、1番楽しいよねっていう、ライブ感がある。
清水:
じゃあ今回のライブはそのジュリセンで盛り上がれるライブなんですよね。
江夏:
そうですね。もうその6月からずっとジュリセンを販売してて、皆さん買っていただいて、一緒に鳴らしてっていうのをやってます。

編集後記

話をお聞きする中で「やりたいことをやる」という想いから、考案、発想の転換、そして実現する力があると感じました。 

キーワードは「ライブ感」。彼らの音楽は「皆で音を楽しむ」ことが何よりも大事であると考えているからこそ盛り上がり、全世代のファンを獲得しているのだと分かりました。現代社会に元気を与え続ける彼らは真にエンターテイナーだと感じました。

ジュリアナの祟り(江夏亜祐 & 蕪木蓮)

日本のトランスポップロックバンド。BSフジ『たけしの等々力ベース』内の企画にて、ビートたけしにジュリアナの祟りと命名され「ジュリアナの祟り」はメジャーデビュー。その後「ジュリアナの祟り」と全く同じメンバー、全く同じコンセプトで、令和元年5月に「エナツの祟り」と改名し『バブリー革命~ばんばんバブル~令和バブル盤』で2020年1月9日に再メジャーデビューする。 新型コロナウイルス感染拡大防止のための飛沫対策として江夏亜祐が考案した、動ける飛沫防止パネルBOXが話題になる。そして令和3年6月20日にはワンマンにて再改名を発表し、再び『ジュリアナの祟り』として活動を再開する。