Vol.17 | 経営者 / 竹之内 教博

Vol.17 | 経営者 / 竹之内 教博

「同じような人間たちが1人だけお金持ちになるってことはまず無い」

インタビュアー:
NANAMI (アソビシステム) / 清水真輝 (BACHIC ASHLEY プロデューサー)

ゲスト:
経営者 / 竹之内 教博

経営者の考え方、ご自身で培われた「非常識な行動」について、そして竹之内さんの仕事で外せない拘りをお伺いしました。


「臨機応変に、非常識な行動を。」

清水:
奥深くお互い喋ったことはありませんが、結構、合理的な経営者の方というイメージで、人としてはすごく温かいけれど、経営の事になると合理的にパパパッとやっていかれる経営スタイルなのかなと思ってるんですが、経営に感情は必要とされてますか。
竹之内:
感情いらないんですけど、でも普通の社員さんとかはどっちかっていったら感情で動く人がほとんどなんですよね。だからそれも理解しておかないとダメなので。結構片方に偏るとダメなんですよね。やっぱり合理的ばっかり、生産的ばっかりとか。
清水:
そうですね。
竹之内:
効率ばっかり考える経営者が多いんですけど、その意味で行くと社員はそれにはついてこれないので、そこの使い分けが出来ないとダメだって僕は考えてますね。
NANAMI:
著書の『無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語』で成功の秘訣は「非常識な結果を生むためには非常識な行動が必要」と述べられていますが、これはどういったことなんでしょうか。
竹之内:
いや、非常識な行動してない人がすごく多いんですよ。とにかくモラルがあるじゃないですか。小学校、中学校も当然なんですけども、校則に従いなさいって生きてきてる人がほとんどなんですよね。社会のモラルっていうものを守ってる人がほとんどと。で、法律に違反しない範囲にはなるんですけれども、それこそモラルを守ってたらなかなかうまくいかない事って結構あるんですね。そのモラルっていうのも人間性を疑われるようなことをしてしまったらダメなんですけれども、そうじゃない限りはある程度みんながビックリするような発想っていうのがやっぱり事業の中で必要になってきて。突き抜けるためにはっていう意味なんですけども。そうじゃないと皆同じような人間たちが1人だけお金持ちになるってことはまず無いわけなんですよね。
清水:
人と違うことをしてはいけないって言われてきたのが、皆残ってますよね。
竹之内:
そうなんですよ。
NANAMI:
確かに。でもそれは非常識とはまた違ってってことですよね?
竹之内:
そうですね。ただ、周りの人から見たら非常識に見えるんですよね。モラルのある事っていうのが常識だと思ってる方が多いので。例えば花屋さんでパンを売るってことは普通しないじゃないですか。でも、それを発想しないと駄目なわけなんですよ。花屋さんだから花しか売ったらダメっていうわけじゃなくて、花屋さんの中でも、もしかしたらこれが売れるんだったらいいんじゃないか?っていう発想が出来る人じゃないとやっぱり成功しないと僕は思ってるんですよね。
NANAMI:
仕事の本当にこれだけは外せないなっていう拘りとかってありますか?
竹之内:
えー、絶対に外せない拘り。なんでしょうね。いっぱいありすぎて、これだけっていうのは本当に無くて。複合的だと思うんですよね。これだけやってればいいってことって本当に全くないんですよ。臨機応変というか。
NANAMI:
臨機応変が拘り、出来る人と出来ない人って絶対あると思うんですよね。
竹之内:
非常識にやらないと成功しないよって話したと思うんですけど、これも拘りですよね。で、そういう発想が出来る人と出来ない人って何が違うかって本当に頑固か頑固じゃないかなんですよ。素直にやっぱりこれがいいなと思った時に自分の考え方を変更できるかなんですよね。やり方を変更する人はいっぱいいるんですよ。こういう風に言われたからやり方を変えましたとか、それは実は根本的な解決には何もなってなくて。一番大事なのは成功してる人の考え方が違うんだってことが解ってれば、「あ、じゃあ僕が間違ったのは何の考え方が間違ってたのかな」っていう反省をしたりとか。「この人が成功しているのはどういうやり方したのかな」じゃなくて「どういう考え方でこのやり方になったのかな」っていうのを考えることで、全てにおいて上手くいくようになった感じですね。

編集後記

20代は刺々しかったと笑い、考え方を変えてから今の自分になったと語る竹之内さん。物事を捉える視点、それを非常識に考え転換し、実現させる。成功してる人の考え方を理解する力と、それを竹之内さんの形として発想できたからこそ、一気に駆け上がって来られたのだと理解しました。

やり方ではなく、考え方を変える。成功する上で必要不可欠な要素だと強くお話いただきました。臨機応変に非常識な考え方ができることが大切なのだと理解しました。

竹之内 教博

美容師を経て、リラクゼーションスペースの運営を手掛ける「りらくる」を創業。そこから7年間で直営600店舗まで拡大し、270億で事業を売却する。更にその後、3年で飲食・アプリ開発・EC・レンタルスペース等の約20近くのビジネスを立ち上げ、現在「著書無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語」を出版するなど、経営に留まることなく多方面でご活躍中。